ストレッチとその効果
ストレッチとは、「引っ張る」、「伸ばす」という意味の英単語でストレッチング(=stretching)から来ていて、体の筋肉を引っ張って伸ばし良い状態にすることを指します。ストレッチは、状況に応じて使い分けていくとより効果的です。
代表的なストレッチ
代表的なストレッチを3つ紹介します。
一つ目は、動的ストレッチです。体を動かして筋肉に刺激を与えることによって柔軟性を高めることができます。また、心拍数を上げることができ、運動前に適しています。(側屈、伸脚、アキレス腱伸ばし)
二つ目は、静的ストレッチです。弾みをつけずに、筋肉をゆっくりと伸ばし、その状態を維持するストレッチ。時間をかけて筋肉をゆっくりと伸ばしていくので、筋肉痛になりにくいのが特徴です。
三つ目は、PNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)です。脳卒中の患者のリハビリ手段として開発されました。
- 筋に刺激を与え、筋を動かす。
神経を伝って情報が脳に伝わる。 - 脳から信号を出し、神経を通して筋に伝える。
- 筋が動く。
それによって、筋、神経、脳の巡りを良くすることにより自分で動かせる体を作っていきます。また、筋の反応スピードを高め、使えていない筋の能力を引き出すことができます。
ストレッチを行う際の注意点
ストレッチを行うにあたっていくつかの注意点もあります。
- 痛みを感じたらすぐに中止しましょう。
無理に筋肉を伸ばすと筋肉を傷める恐れがあります。 - リラックスして行いましょう。
精神的な緊張は筋肉も緊張させます。呼吸を止めると筋肉が緊張してしまうためリラックスした状態で呼吸をします。 - ケガしたときは行わない。
捻挫や骨折をしている場合は、筋や神経組織の炎症を広げる可能性があるためケガをした部位のストレッチを避ける。
ストレッチを正確に行うことで筋肉の柔軟性を高め、関節の動く範囲を広げるほか、呼吸を整え、体を温めることができます。身体パフォーマンスの改善や障害予防につながります。運動前、運動後、自分の体調に合わせてやってみてください。